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SAROMAN BLUE 鈴木健司

SAROMAN BLUE 鈴木健司

04えちごくびき野100kmマラソン完走記

えちごくびき野100kmマラソン完走記

今回で2回目の参加のえちごくびき野100kmマラソン!前回は2年前、大会ビデオにも映り華とおそろいのウエア・バンダナで揃えた最初の大会だ。大会自体2年に1度の開催と言う事もあり、非常に人気が高く100km・50kmで約1800人のランナーがエントリーしていた。
この大会はアート鈴木家にとっては思い出の大会・・・それというのも前回大会はまだ結婚前の2人。初めての100kmに挑戦の華をゴールへ導くのに、すごく苦労した。エントリーをしてから考えていた事があり、それを実行したのだ。『ゴール後にプロポーズ!』ゴール後のインタビューに答えた後、すぐにというタイミングはなかったのだが、お風呂に入る前に完走メダルを華に掛けてプロポーズした!返事はOKだったものの出会いから5ヶ月という早いタイミングに驚いた!と言うのを最近聞いた(笑)そんな思い出の大会が2002年のえちごくびき野100kmマラソンだ!


今年はサロマ湖でお世話になった「へろへろ」のリキさんと応援部隊のゆきさんに出発時から同行し、車で越後湯沢へと向かった。車中もマラソンやそれ以外の話題で盛り上がり、あっという間にランチタイム!駅前にあるリキさんオススメの「うどんすき」や「舞茸の天ぷら」と美味しいものをたくさん食べ明日への活力を蓄えた。そこから直江津の受付会場『リージョンプラザ上越』までは約2時間。トータルで6時間の旅もマラソンを通じての仲間だと、あっという間だった(昼食後は寝てしまってごめんなさい・・・)

目覚めると雨が降り出している。65km前後の虫川大杉付近だ。雨足はかなり強い!明日もこんな感じかな?3時に受付&スタート会場に到着。早速受付を済ませる。前夜祭に出る予定だったのだが、5時からということでホテルにチェックインして一休みした。ここでリキさん&ゆきさんとはお別れ。明日の朝の再会を約束した。


前夜祭は会費制(¥2000)地元のお酒の試飲ができたり、つきたて餅を振る舞って頂いたりかなりお腹一杯になった。会場にはいつもの知り合いのメンバーも多く、挨拶回り&明日の天候のことなどを話していた。7時まで前夜祭は続いたがお腹も一杯になったので、近くのコンビニへ買い出しへ!雨は降り続く中、朝食以外にどんだけ食べるんだ!?と言うくらいに買い込んだ(笑)

夜の気温などを考慮して、明日前半は半袖で行くことに決定!思ったよりも暖かい夜だったのだ。このくびき野では着替えのレストステーションが2カ所あるにもかかわらず、ゼッケンは2枚だけ・・・。着替えを行う場合には必ず付け替えなくてはならないのだ。(サロマ湖は4枚貰える)濡れたゼッケンを取り替えるのは一苦労。こういった場合にはランシャツなどをゼッケン用として重ねて着るTシャツなどを変えていく方法がオススメ。今回は半袖をベースに後半に長袖を重ねる準備をした。重ねる為に用意した長袖は『兎虎BBQ:アシックス』と『オールウエザーウインドバリア・アンチストレス:フランクショーター』そして台風の影響が1番予想される78.6kmのレストステーションには先日買ったエピックを準備し、暴風雨に備えた。

そして9時就寝・・・外は雨・・・。叩き付ける程ではない・・・明日の朝が楽しみだ。


レース当日、スタート時間5時30分の為、2時45分起床!ルートイン上越ではレストランでおにぎり&ウインナー&卵焼き&味噌汁を用意。3時半から食べ始め、その後はトイレタイムに撤した!

天候はやはり雨。時折激しく打ちつけるも、気温は高くやはり半袖で良いようだ!そして、お手製のビニールポンチョを用意!これでOK!会場までは前日からお世話になり放しのへろへろリキさんとゆきさんに迎えにきてもらった。その日帰りの自分達は大きな荷物を抱えて雨の中を歩くのは大変だったので、感謝感謝!

スタート会場には4時45分到着。体育館の中で準備する。華恵はと言うと、到着後速攻でトイレへGO!出てきたのはなんと5時15分くらい・・・。まあ長かったこと(笑)その間は体育館の入り口付近に陣取り、知り合いの方の目に留まりやすいようにしていた。ストレッチなどしながら過ごしているとHPに遊びに来て頂いている方に声を掛けて頂いたり、お店のお客さんがいたりで楽しかった!華恵がようやく戻ってきた頃にリキさん達に合流!また、富士五湖の際一緒に走った八百さん達とも記念撮影!


そうこうしている間に時間はスタート5分前!体育館には誰もいなくなった・・・。外に出るとかなりの勢いで雨が降っている。辺りはやや明るくなってきており、スタートゲートに向かって大きな人並みが広がっている。

そしてついにスタートの号砲!台風が迫る中100kmの旅が始まった!雨の中を走るのは久しぶりだ。スタート直後は『楽し~!台風で走るなんて経験したことないじゃない?』と陽気に走っていた。初めは田園地帯に向かう。段々と高い建物がなくなり、田園が広がりはじめる。一番後ろからだったので、振り返り人数が少ないことに少し焦ったりもした・・・。


5kmの通過は34‘07“キロ7分は掛かっていない。もう少し早いかなと思っていたが、足元の水溜まりを避けたりしながらだったので思ったよりも遅かったのだろう。雨は今日止むはずがない・・・。少しでも昇降状態になってくれると助かるなあと思いながら歩をすすめる。

10kmは1:08‘30“(34’23”)これまた変わらず…ヨシ!としよう。30kmからの坂に備えて貯金したいが、前半は目一杯7分ペースで良いと腹を決めた。それならば後半50kmでは9分掛けられる。まずはこのペースを維持だ!しかしこの辺りで右膝に痛みが・・・。奥武蔵前の練習でも痛かった部位だが、細かなアップダウンで痛みが気になる。しばらくすると痛みは引いたが、先は長い・・・少し不安になった。


15km手前でトイレタイム・・・簡易トイレが並んでいたので、華恵が向かうのを見て後に続いた。ここでリキさんとはお別れ・・・各々のペースになった。15km1‘42’09“(33‘38”)華恵のお腹の調子はどうなんだろうか?寒いせいもありやはりトイレは近いようだ。自分はと言うと、再びじっくりとトイレ休憩が必要な事態になった…。前回と同じだ。建物の2階のトイレへ向かう。ここでは約5分待ったかな?後ろに並ぶ人はいないのに、2つのトイレは一行に開かない・・・。

ようやく空きが出て用を済ませ、ここでのロスは7分位だったろうか?給水所に戻り水を飲んでスタート!華を追いかける態勢に入った。しかしながらカラダが重たい・・・コース的には辛くないのだが・・・明らかに練習不足だ。それでも6分ペースで進まないと華には追い付かない。前に広がる田園地帯の先に赤いTシャツを探しながらペースを上げた。途中、八百さん達に追い付くと『前に兎(華恵)しか見えないなぁ?って言ってたんだよ!(笑)』と言われ、『追いかけます!』と先を急いだ。


前方に発見!時間差を計ると、2分30秒差だ。前回は30km手前のエイドで追い付けたのだが、今回はそのエイドにもいない・・・。かっ飛び華恵健在だ!しばらく進むと明らかに華との距離が近づいてきた。飛ばしすぎか?牧村から続くキツイ登り坂に入り、『おぼろ汁』のエイドで追い付くことができた。華に話を聞くとトイレに3回ぐらい行ったらしい・・・。ここでもトイレ飛び込む!そう、ここからいよいよ心臓破りの坂が始まる・・・。山のなかに入るとトイレはない。確実に済ませたかった。あと迷ったのがスペシャルのタイミングだ!お腹が空いてきた…時間のロスも考えて、ここではやめる事にした。ラップタイムはと言うと、華を追いかけていたせいか?表示が小さく25km・30kmと気が付かなかった。


ここから第1峠に入る。『ここから登りですよ~!頑張って!』地元の応援が後押しする。しかしながら足が重い・・・しばらく華と並走するも、約3km続く登りの途中で先に行ってもらった。35kmは4:10‘22“(15km:1:50’53”5kmAv:36‘30“)35.5kmの頂上付近エイドでお腹が空いたので携帯していたスペシャルを作り、一気に飲み干した!グリコーゲンリキッドとプロテインはすぐ腹に溜まる。と言っても200mlなのでたいした量ではない。すぐに坂を駆け上がる元気が出てきて第1峠をクリアした!

峠を越えると当然だが下り坂だ・・・。10km付近で痛みが気になっていた部分が疼きだした。奥武蔵の下りと同じ症状だ。下り坂を下るランナーは見えるが華の姿はない。調子は良さそうだな。こちらはマイペースで行くしかない!36.7kmの川上笑学館ではおにぎりを食べたりしたが、ペースダウンが考えられたので先を急いだ。途中地元のおばちゃんに『彼女かい?同じ頭の娘が先行ったよ~!負けるな~!』とハッパを掛けられた(笑)『は~い、奥さんです~!』と答える。

長~い下りの先に再び登り坂が見えてくる・・・第2峠だ!ここを越えるとフルマラソンの距離に到達。そして最初のレストステーションが間近になって来る。登りはなんとか走れるものの、急な下り坂は右膝と両足首関節の前側と右くるぶしが痛い。ズキズキする感じだ。緩やかなコースに戻ればペースとしては6分くらいで行けているはずである。ようやく峠を越えて40kmを見落とし、42.195kmは5:02‘54“(7.195km:52’32”)サロマ湖で4時間56分だったので計算の範囲内だ。


ここから47.4kmの安塚町町民会館までは緩い下り坂。ペースを上げれば華とも合流できるはず!また応援部隊のへろへろゆきさんは応援バスで回っている予定だったが、あまりに早すぎる応援バスの運行に一番会えそうな47.4kmでも出発してしまっていた・・・(午前9時スタート:ゴール到着午後2時の行程)レストステーション到着時間は5:29‘27“だった。そこで華とへろへろリキさんにも会えた!(ゆきさんはリキさんにも会えなかったらしい・・・)豚汁を食べ、着替えを貰いトイレとスペシャルを摂って長袖を重ねる。10分ちょっと休憩し、先を急ぐ・・・。

ここから50kmまではやや登り。50kmの通過は6:14‘08“(7.805km:1:11’14”)この通過タイムは正直7分イーブンをオーバーしている・・・。後半は9分掛けられる予定だったが、その貯金が少しずつ無くなっていくのだ。車の通りが多い道から山側の左に曲がると第3峠だ。峠に入る前に華とは距離が広がっていき、見えなくなっていた。そしてこの第3峠では登りを効率良く走ろうと考えた。そこで取った作戦は、名付けて『ラン&ウォーク作戦!』当然下りの方が走れないので、他のランナーと比べて効率が良さそうなこの方法をとった。実際はランの距離も100m位なのだが、ウォークに関しては10m位で再び走り始める。インターバルのような感じだ。(たいした距離ではないが2km位続く峠には有効的だった)それでも下りの早い華には追い付かず、55kmのエイドで待ってもらったのだが・・・。


55kmは6:55‘47“(41’39”)第4峠までは約3kmある。峠の手前のエイドが川を挟んで反対側に見えるのだが、それが精神的にキツい・・・。1.5km下って1.5km登る・・・しんどい・・・歩きも多くなってきた。やっと着いた先のエイドは57.9km。すると華と一緒にいる男性ランナーを発見!?誰だ?『え~宍道さんじゃないですか~!?何やってるんですか?』宍道さんは島根県のえびすだいこく100kmリレーなど一緒に参加した方で、お仕事で柏崎に赴任していたのは知っていたけど、地元ということで僕らが出るのをHPでチェックして探していたらしい・・・。初100kmですよね~?もちろん。なんだかずいぶんと余裕そうですね・・・。あと2つの峠もあるのでということで先に出発されたが、驚きの対面でリフレッシュできたかも・・・(笑)

まもなく60kmで残る峠はあと2つ!ここまで来たら行くっきゃないでしょ!気合いを入れ直し出発する。いよいよ第4峠!ここは前回の経験からかなり急坂のイメージが強い。案の定奥武蔵のようなキツい登りが続き、峠まで1kmという看板が・・・。『あと1kmもあるんですか~?』という顔で・・・。
第4峠登りがあと1km!?峠の頂上が町村境いマイペースの中島さん

ここでは『ラン&ウォーク作戦!』で華より先行した!また常に前後を走っていたお客さんの中島さんの前にも出て峠の頂上で記念撮影!スペシャルドリンク作成も3回目!次の78.6kmまでのエネルギーを補給した。60kmは7:49‘08“(53’20”)正直掛かり過ぎです・・・でも順調に進めていたので制限時間も気にしていなかった・・・。下りに入るとかっ飛び華恵が前に行く『この下り聞いたら4kmあるっていうから、気をつけてね!』そう言い残し、クネクネした下り坂を一気に下って行った。中島さんともまた距離が広がる。急な下りが4kmは続かず、63km手前から膝を気にしないで走ることができた。65kmの通過は8:26‘32“(37’23”)と一気に回復。ロスは相殺できたでしょうか?

67km付近に虫川大杉がある!すごい大木だ・・・写真に撮れば良かったものの、下りで調子が良かったので止まらずに通過・・・。虫川大杉駅のエイドで華に合流。待っていてくれているので、華には余裕が感じられる。このあとはほくほく線と平行して走り、再び田園地帯だ。ここが長く感じる。前後のランナーも少なくなってくるので先が見えてやたらと遠い・・・。

コースは平坦なものの足が進まない。寒さのせいか?そうでもない・・・気合いが足りないんだと思い、1人誰もいない時に『気合いだ~!オイ!オイ!オイ!オイ!』と叫んでみた!(笑)その効果があったのか?再び走り始める。続いてのエイドは第2関門にもなっている69.1kmだ。ここで先行する宍道さんが出発するところだった!華もいてくれたが、自分は『トイレタイム!先に行っていいよ!78.6kmのエイドで待っていて』と・・・。

最終第5峠はダラダラの登り坂!今までの中では比較的緩やかな峠だ。70km通過9:08‘13“(41’41”)ここから登りが始まる。しばらく進みヘアピンカーブの頂点を歩いていると、後ろから八百さんがやって来た!でも1人だ・・・。一緒に走っていた哲さんは関門に掛かってしまったらしい。残念・・・。関門を気にしてダッシュして走って来たらしく、足のダメージも大きいようだ。もうすぐ峠の頂上、その手前のエイドまで進む。

この峠を越えたら下りが待っている。そのあとは平坦で単調なコースになる。吉川町から柿崎町までひたすら長い道が続く。ここで八百さんと抜きつ抜かれつ…。歩きだけにはならないものの、走っては歩き走っては歩きの繰り返し…。登り坂の様に 『ラン&ウォーク作戦!』は使えなかった・・・。


75kmの通過は9:54‘48“(46’34”)レストステーションまであと3km…。かなり長い道のりだ。雨も時折激しく打ちつけるので、長袖も少しずつ重たくなっていく。見たことのある風景に気が付くと左上に柿崎町役場が見えてきた!やっと到着!ゲートに向かって走ると『続きましてはゼッケン1772埼玉県から参加の鈴木健司さんです』ボランティアから声援があがりそれに応えるo(^-^)oするとそこに現れたのはゆきさんだ!応援バスはすでにゴールのはず?車で移動して来たのかな?いや、せっかく応援に来たのに会えなくて意味がないとここでバスを降りたそうだ!ゴールまではタクシーだとか・・・ありがとうございます!華の姿は見えない・・・ゆきさんからの報告で『ギリギリまで待っていたいんだけど、自分に自信がないから5分前くらいに出発したの。ごめんなさいって言ってたよ』と伝言を頂いた。順調なようだ、頑張れよ!

ここでは中の長袖をオールウエザーシャツに取り替えて、半袖を重ねる。ブレーカーは必要ないと判断した。このレストステーションには恐らく10時間15分くらいで到着したはずだ。次の関門は85.2kmで11時間50分くらいだと思っていた・・・?着替えを済ませ、八百さんにもあと7kmを1時間半ありますと伝えた。最後のスペシャルを作り、うどんを食べ出発しようとして瞬間の出来事だった・・・。
給食を摂っていたランナーが『次はここから何キロが関門だっけ?』
鈴木『約7kmぐらいですね・・・1時間と・・・』
ランナー『えっ、1時間はないでしょう?』
鈴木『えっ?何時通過でしたっけ?』
ランナー『16時55分だよ!』
鈴木『ってことは、今16時25分だから・・・??えっ30分??・・・あと7km・・・?』
単純に計算して30分で7kmってことはキロ4分台・・・じゃないと間に合わないよね?心の中に思ったが口には出せなかった。八百さんに『ごめんなさい。関門時間勘違いしてました!ギリギリです!急ぎましょう!』

ゆきさんに必ずゴールで!と約束し走り出す。明らかに今までよりも早く、大きなフォームで!八百さんが追い上げて来た。『5分ペースに上がるか!』『それならば貯金できますよ!』と自分。それで行かなくては間に合わない・・・と思っていた。八百さんはみるみるスピードを上げ、先行するランナーを捕らえていく。自分も八百さんに離されないように必死にもがいた!エイドが81.0km・82.9kmにあったが、ここはパス!1kmずつの距離表示がなかったのでペースの確認はこのエイドを利用するしかなかった。横目で『ここは81.0km次のエイドまで1.9km』を確認する。

どのくらいの時間で通過したのか、今は思い出せない・・・。とにかくこのペースを維持しないとダメだということだけだった。そして82.9kmのエイドを通り過ぎて思い出したのが、関門となる柿崎町役場の手前には国道が走っていること。信号待ちに捕まると・・・アウトか??嫌な予感がした。前方に見える信号機あれがそうだ!微妙な距離で赤に変わった。次の青信号で渡るには、さらにペースアップが必要だ!青に変わり、前に行く八百さんに追い付き信号に向かうも点滅・・・から赤へ・・・。『渡らせてくれませんか・・・?』『無理ですね~国道ですから・・・』異様に長く感じる信号・・・。

左の小高い丘の上に柿崎町役場の茶色い建物が見える。信号から先は登り坂だ!ここで時計を確認・・・16時50分・・・『あと600mですよ!』ボランティアに声を掛けられ、少しでも貯金をと思い坂もダッシュで上がる!そしてやっと到着・・・。なんとか通過!ここで4分前だった・・・。あれ?自分の時計が進んでる?ストップウォッチで確認せず、時計モードで確認していたのだがこれは2分位進んでいたんだ・・・良かった~・・・。とりあえず最終関門を八百さんと共に通過し、握手!『あとはゴールだけだね!』『間に合いましたね。良かった(笑)』それにしてもこの6.6kmをどのくらいで駆け抜けたのだろうか?緩やかな下りと平坦、最後に登り坂と続いたが峠の下りでなくて助かった。もちろん85kmの通過タイムなどは押している場合でなく不明・・・。

ここからは右に日本海を見ながら頸城村を目指す。ふと空を見上げると明るい?台風はどこへ?ずいぶんと回復したようだ。日没が17時19分と朝の天気予報で言っていたなあ。もうそんな時間だ。日本海に沈む夕日まではさすがに見れなかったが幻想的な空の色が印象的だった。そして、日没後再び闇がランナーを隠していった。


海沿いの道は両側に住宅が並び、商店街のような所もある。また登り中心のコースになっている。当然関門までの頑張りが疲労となって現れてくる。再び歩きとランの繰り返し・・・。90km手前から八百さんの前に自分が出てペースを作るが、走っていても8分ペースだ。残り10kmを90分か80分では大きな違いとなる。90kmの通過は12:05‘21“(15km:2:10’33”・5kmAv:43‘31“)85分残せた・・・ということはキロ8分30秒でピッタリ!しかし、92.2km地点にはお楽しみの海賊汁がある!食べない訳にはいかないなあ。

90kmを過ぎるとコースは完全に日本海へ!昨年はジャリ道だったのが、今年はほとんど舗装されている。そして90.6km過ぎのトイレで小休止。雨足がまた強くなって来た!街灯に光る雨粒は風になびいて、横殴りの状態だ。さらに荒れた日本海が台風を感じさせた。コースは再び住宅側の道路にも戻る。しかし前後にランナーは見えない・・・。そしてまた登り坂!もうすぐ海賊汁だ・・・『汁だけすすって・・・行かないとね』先を急ぐ気持ちは八百さんも同じだ。そして92.2km到着!

『お疲れさま~!あともう少し~!暖まっていってくださ~い!』『おしぼりいかがですか?』嬉しい限りだ。真っ暗な中ランナーを待つボランティアの皆さん。動いていない人の方が寒いでしょ?『ありがとうございます!ごちそうさまでした!!』残り7.8kmを制限時間56分前に出発!『暖まった~!最高ですね』『やっぱ違うね~』海賊汁とボランティアの暖かさで元気を貰った!ペースも7分30秒まで上がってきた。住宅街を抜けると最後は田園地帯の中をサーチライトが照らす農道を進む。95kmは12:49‘43“(44’22”)残り5kmで40分・・・。これまでのペースで行ってギリギリ間に合うけど正直、気を抜いたら歩いてしまいそう・・・。田園に入るとコースの向きによっては容赦ない向い風が吹きつける。残り3km八百さんがラストスパート!付いていくことができないので、『間に合いますよ!おめでとうございます!』と握手で見送った・・・。最後の97.4kmの給水で水を含み、ゴールへと向かった。

あと2kmがもうすぐそこに・・・するとストレッチしている赤いTシャツが・・・もしかして?華恵?大きく手を振る!膝が痛くてペースを落としていたようだ。大丈夫?走れる?90km以降自分が85.2kmの関門を通過したと聞いて、ギリギリの所で待っていてくれたようだ。膝の様子を気にしながら走る・・・。こちらも追い込んでいたので、安心してしまい今までのペースを維持できない・・・。後半30kmはほとんど1人旅の華も大変だったんだね。時間に追われるのが苦手だから、ここまで自分のペースで来たのがやっぱり良かったのかもしれない。

今回も制限時間目一杯のゴールタイムになりそう・・・1人だったら多分十数秒前だったろうなあ(笑)最後は沿道の歓声とリキさんゆきさんにも迎えられ、ペースが上がったかも?最後の直線道路は気持ち良いもんです!右手で華の手を繋ぎ感動のゴール!!ゴールタイムは13時間27分44秒!(38‘20“)ラストはやっぱり上がってますね。

ゴール後大会役員の方から『前回も出て頂きましたよね!このキャップ覚えてますよ!ありがとうございます!おめでとうございます!』いやいやこちらこそありがとうございます!多くのボランティアに支えられてのこの大会は本当に感動させられます。地元の中学生が誘導&荷物&完走証まで持ってきてくれて・・・何から何まで至れり尽くせりです!
くびき野ゴール!

また大会前夜祭&スタート前体育館&レース中にお話しできた方が迎えてくれました!『またまたギリギリだね。やってくれるね!さすが!』いや~今回ばかりは反省ばかり・・・。これを読んで『初歩的なミスを・・・』と怒られそうです(汗)やっぱり自分はかなり遅かったらしく、途中でお会いした宍道さん&中島さんには『良く間に合ったね~!』と驚かれました。一応面目だけは保てたでしょうか?制限時間に気が付かなかったら・・・と思うと、吉川町役場でのランナーの方ありがとうございました!

へろへろリキさんゆきさんにはいつもお待たせしてすいません。この後は自分達の足で帰ります!本当にお世話になりました!お別れした。またお店&打ち上げやりましょう!さらに八百さん一行は、僕らと同じように最終の新幹線で帰宅予定・・・。やはり自分がかなりくたばってしまったので、別行動で行くことに・・・。今回は思い出のお風呂場前には行けなかったけど、明日の仕事に向けて帰らなくては!でもこの時点で弱力石モードに突入!

タクシーを宍道さんが手配してくれて、とりあえず直江津駅を目指した。宍道さんとは今度いつ会えるのでしょうか?那覇とかには行けないので、えびすだいこく辺りですかね?今後も頑張ってくださいね。
直江津駅に到着すると八百さんに合流!結局同じ電車になった。自分はタクシー降車直後から力石モード全開!!かなりやばかった・・・久しぶりの力石モードに参りました。全く胃が何も受付けない状態・・・水もダメになるんです・・・。トイレに少しこもり電車の時間には間に合わせましたが、結局大宮に着くまで続きました・・・。

関東地方は交通機関がかなり混乱状態。あとでメールを見たらアートスポーツも5時閉店だったとか・・・。大宮に着いた頃には雨も上がり、電車はなかなか出発しませんでしたが無事自宅まで帰ることができました。帰ってからも洗濯物洗ったりなんだかんだで、就寝は結局2時・・・。約24時間起きたままってことです。人間ってすごいですね。(笑)

2004年10月9日(土)えちごくびき野100kmマラソンを振り返って
今回は反省すべき点が多いです。奥武蔵以降の練習不足。関門時間の勘違い。力石モードと秋にしっかりとしたタイムで走るには夏のトレーニングがどれだけ大切かを実感しました。大会は台風と言う条件にも関わらず、ボランティアの方中心に助けて頂けました。特に後半の応援は力になりました!ありがとうございます。そしていつもアートスポーツをご利用頂いているお客さんの支えもすごく助かりました。途中並走できた方は、いろいろな話もできましたし、ありがとうございます。
最後に華恵さんお疲れさまでした。また一緒に100km走ろうね。これからもよろしく!

2004年えちご・くびき野100kmマラソン写真集はこちら!


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